昨日、大阪大学大学院歯学研究科
歯周病分子病態学 村上伸也先生の学術講演会に参加してまいりました。内容は「歯周組織再生医薬品 リグロス」について。解りやすく言うと歯槽膿漏で溶けてしまった骨が再生する薬ができました、しかも保険が効きますよ、こんな症例に使えますよ、というものです。
歯槽膿漏は進行すると歯を失ってしまう恐ろしい病気。溶けてしまった骨が薬で再生できるのですから画期的な薬品です。適応症はある程度限られてきますが、重度の歯槽膿漏になる前に使用する事により重症化を防ぐことが出来そうです。しかし実際の治療に導入するにはハードルが高い部分もあります。適応症がほとんど自覚症状の無い段階の歯槽膿漏であること、歯周病の手術を伴うこと、価格が高価であることなどです。この先、さらに臨床研究が進み重症化した歯槽膿漏に使えるようになれば本当に画期的な薬となるでしょう。当院では、適応症で投薬を希望される患者さんに対して使用する予定です。