前回、こどもの噛み合わせについて書かせていただきました
噛み合わせと筋力、運動能力、学習能力との密接な関係についてのものでした
今回は、これをそのまま高齢者に当てはめて考えてみましょう
もし歯が抜けたままで、十分な噛み合わせが維持できていない
あるいは、歯がぐらぐらしていて思い切り噛めないという場合、
その人の筋力は、本来のものより劣っていると考えられます
寝たきりになる原因の第1位は脳卒中、第2位は転倒による骨折です
しっかりと噛めない人は筋力が弱り、転倒しやすくなり、寝たきりになる可能性が
高まります
また、残念ながら学習能力も低下していると考えられます
歯を失い入れ歯をしていない人は、歯が20本以上残っている人に比べ
認知症のリスクが最大2倍になると報告されています
しっかりと噛めない人は認知症になる可能性も高くなるのです
奥歯でしっかりと噛める口腔内環境を保つことは、寝たきりや認知症を
予防する上で重要であることが分かります
”痛くなって歯科医院に行くのではなく、健康を保つため、悪くならないために行く”
そういう風に考えてみてはいかがでしょうか?
私たちもそういう歯科医院を目指しています